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Developmental Origins of Health and Disease -DOHaD-
いきなり英語のタイトルでびっくりだと思いますが、前回のお話にあったBaker理論(胎児プログラミング仮説)をもとに生活習慣病の根源が胎生期から乳児期までの環境が影響してるのではないかという考えを研究しているものです。2001年に国際学会が始まったりと注目を集めています。http://www.mrc.soton.ac.uk/dohad/
もうすこし詳しく言うと、胎内環境の悪化によって、胎児の内分泌・代謝機能などがプログラミングされ、その結果子宮内での成長が抑制され、低出生体重児として出生し、出生後は体内でプログラミングされた機能によって生活習慣病などの成人期の慢性疾患に伸展するリスクが高くなるという「胎児プログラミング仮説」に加え、出生後早期の環境にもプログラミングは影響を受け、発達完了期の環境がプログラミングされた時期の環境と違っていれば生活習慣病の発症のリスクが高くなるというかんがえがDOHaDです。
日本では出産適齢期の女性のBMIの低下や初産年齢の高齢化、女性の喫煙人口の増加、多胎妊娠増加、早産低出生体重児の増加などの問題があって、DOHaDの視点からみればこれらはすべてプログラミングされる可能性があり、将来の子供の健康を考えれば、妊娠できる年齢の女性の健康をしっかり考えて行かないと生まれてくる子供の未来に影響が出てしまう可能性があるのです。
妊婦検診や保健所ではいろいろと妊産婦に指導してくれますので、考えすぎず生活しても大丈夫だとはおもいますが、出来ちゃった結婚などもあり、突然の妊娠というのもあります。
妊娠できる年齢になる前にこのような知識を持っておいて欲しいなと切に願います。
そして、研究がもっと進み、将来的な疾病が減少してくれることを願います。
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